プレスリリース

2024.08.27 プレスリリース   

【イベント開催報告】paizaとラクスルが山形西高校で女子生徒を対象に情報Ⅰの授業とITのキャリアへのつながりを学べる特別イベントを実施

ITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」を運営するpaiza株式会社は、2024年7月12日(金)にラクスル株式会社(東京都品川区、 代表取締役社長CEO 永見 世央)と共同で、山形県立山形西高等学校(以下、山形西高等学校)で女子生徒を対象に情報Ⅰの授業とITのキャリアへのつながりを学べる特別イベント「ITは私のミライを広げてくれる。」を開催しました。paizaは、IT業界のジェンダーギャップ解消に繋がる取り組みを継続的に行っており、本シリーズは、昨年の京都女子大学での開催に続き第2回目の開催です。

■イベントの企画背景

現状、国内IT産業における女性ITエンジニア割合はとても少なく(※1)、興味を持って情報通信分野を学んだり、ITエンジニアとしてのキャリアを希望する女性の数も少ない状況です。今回本イベントを開催した山形西高等学校でイベント前に実施したアンケートでもIT業界で働くイメージが出来ない人は全体の63%にものぼりました。(調査対象:山形西高等学校2年次生徒、n=174)日本の課題でありIT業界のジェンダーギャップ解消を目指すためには、ITエンジニアのキャリアに関する知識を得る機会を早期に提供することが極めて重要と考えております。

また、加速するIT推進やグローバル化の背景から、高等学校の新教育指導要領では2022年4月より新科目「情報Ⅰ」が共通必履修科目となりました。

paizaは、「情報Ⅰ」の学びがどのように将来に活きるのかという示唆や、大学/学部選択・キャリア選択の検討材料としてIT業界のリアルを知る機会を提供し日本における女性のIT人材の育成を盛り上げていきたいという想いを強く持っております。

上記から、2024年度のDXハイスクール採択校(※2)でありpaizaが学校向けに無料で提供するオンラインプログラミング学習サービスの「paizaラーニング 学校フリーパス」(※3)を活用してプログラミング学習を推進している山形西高等学校の女子生徒に対して「IT業界におけるジェンダーギャップ」を社会課題の一つと捉えるラクスルと協力して女子学生がITエンジニアのキャリアについて学べる本イベントを開催することとなりました。

■実施内容 

2024年7月12日(金)、paiza代表片山良平、paizaの女性ITエンジニアで山形西高等学校出身の氏家葵(うじいえあおい)、ラクスルの新卒女性ITエンジニアである木下真菜(きのしたまな)氏、久冨瑞稀(ひさとみみずき)氏が登壇し、山形西高校にて約2時間のイベントを開催しました。

それぞれの立場から、「"IT業界で働く"とは」(paiza片山)、「異業種からITエンジニアへのキャリアチェンジ」(paiza氏家)、「プログラミングとの出会い」(ラクスル木下氏・久冨氏)などを紹介しました。

イベント内ではリアルタイムに意見を収集できるSlidoというツールを利用し、スマートフォンで質問や感想を打ち込んでいただきました。(講演に対しての学生の反応 ※一部抜粋)

・IT企業についてイメージを持てるようになれたのが良かった。将来の選択肢が増えた。

・IT企業が思っていたよりもラフで驚いた。

・カジュアルに働けて自由に仕事をできるのが魅力的だと思いました。

・エンジニアでなくともIT企業で働けますか?

・私たちの生活にITが大きく関与していることを改めて実感しました。

・IT系の仕事は私とは無縁だと思っていたので身近なアプリとかがITと関係してると知って驚きました。

・ITを通して自分がすきな様々な分野に関われることが魅力的だと感じた。

・西高の先輩のお話でエンジニアを身近に感じることができました。

・プログラミングが苦手なんですけどどうやって勉強したらいいですか。

・リモートワークや仕事の時間の融通がききやすくて、お給料もいいのはいいなーと思いました。

・何のために情報を学んでいるのかあまりに分からずただ知識として学んでいたが、身近なことの問題解決を簡単にすることができると知って、自分も生活に活かしたいと思った。

・男性に負けない女性のエンジニアって凄くかっこいいなと思いました。

IT業界やITそのものに対するイメージを持てるようになったことで、何のために情報Ⅰを学んでいるのかといった授業と将来の繋がりを持てたことやIT業界に対する前向きな感想をいただくことができました。

■登壇者と講演概要

・paiza株式会社 代表取締役社長 片山良平(かたやまりょうへい)氏

(講演概要)

講演に先駆けて実施したアンケートで約63%の女子生徒が「ITエンジニアとして働く姿をイメージしづらい」と回答していたことから、IT業界やITエンジニアとして働くことについてpaizaオフィスや社員の写真を交えながら紹介。

また、日本の生産性を高めるため事業を通してIT人材の質と量を高めることを使命と捉える企業の立場から、IT業界、ITエンジニア市場の現状や女性ITエンジニアのニーズ、働くメリットなどについて解説。

・paiza株式会社 システム開発部 ITエンジニア 氏家葵(うじいえあおい)氏

(講演概要)

母校である山形西高校を卒業後の進路やファーストキャリアとして外資化学企業を選択した理由、ITエンジニアへキャリアチェンジしようと思った経緯を説明。

女子生徒たちの身近な先輩として女性ならではの考えを共有しキャリアの可能性について講演。

また現在ITエンジニアとしてどのような仕事をしているのか、実際の成果物を提示しながら解説。

・ラクスル株式会社 新卒(24卒)ITエンジニア木下真菜(きのしたまな)氏・久冨瑞稀(ひさとみみずき)氏

(講演概要)

2024年に新卒でラクスル株式会社にITエンジニアとして入社した2人がどのようにしてプログラミングに出会い、ITエンジニアを志すようになったのか。大学の選択理由やインターンでの経験などリアルな実体験を女子生徒たちへ説明。

またプログラミングで出来ることや楽しさなどを解説。

 

<paiza株式会社 代表取締役社長/CEO 片山良平コメント>

日本は、2008年をピークに人口減少フェーズに入っており、ITおよびDXによる生産性改善が急務となっています。

一方でそれらを支えるIT人材は2030年に最大79万人不足すると言われています。(※5)現在IT人材の男女比は約8:2となっており(※6)、女性ITエンジニアが圧倒的に少ないのが現状です。

これはジェンダーバイアス等により、全国での大学入学者に占める女性比率が「理学」分野が30.2%、「工学」分野が15.2%となっている部分に由来していると考えられます。(※7)

理系の進路選択の影響要因は概略すると次の点の可能性があります。(※7)

①科学館・博物館のイベント等のきっかけ

②保護者や先生に理工系選考の大人がいた

③理系に対する前向きなイメージ

つまり「ロールモデルの提示と業界に対する興味喚起」を学生に対して提供することが重要です。そこで昨年より私たちpaizaは、高校、大学の女子学生に対して「ITは私のミライを広げてくれる。」というイベントを開催しITへの門戸を開いてもらうよう活動しています。

今回のイベントを実施してみて「スマホのアプリをIT業界が作っている」というような、IT業界にいるとごく当たり前のことも知らない学生がいるということも目の当たりにしました。一方でそれ伝えると俄然「情報Ⅰ」の授業に興味をもってもらえるという反応も得られ、この活動の手応えを感じることが出来ました。引き続きpaizaはIT人材を増やすべく邁進してまいります。

■本イベントのイベントレポート記事

・Tech Team Journal (TTJ):https://ttj.paiza.jp/archives/2024/08/27/15337/

・イベントダイジェスト動画

 

「世界を変えるのは、異能だ。」と考えるpaizaでは、「異能をのばせ。」をコンセプトに「人と企業に絶え間ない成長を促す唯一無二のプラットフォーム」作りを行っています。今後ともこのプラットフォームを通じて、IT人材を採用する企業、IT人材を育成する教育機関、IT人材として活躍する・活躍を目指す個人に役立つサービスの提供を行ってまいります。

■ラクスルグループについて

「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、印刷、広告や物流といったデジタル化が進んでいない伝統的な産業にインターネットを持ち込み、産業構造を変えることで、より良い世界にすることを目指します。現在ではネット印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、マーケティングプラットフォームを提供するノバセル株式会社、物流プラットフォームのサービスを提供するハコベル株式会社、コーポレートITのサービスを提供するジョーシス株式会社を運営しております。(URL:https://corp.raksul.com/

(※1)出典

一般社団法人情報サービス産業協会の「2020年版 情報サービス産業基本統計調査」によると、日本のIT企業の従業員に占めるITエンジニアの女性比率は21.1%

出典:2020年版 情報サービス産業 基本統計調査

https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2020.pdf 図表2-49

(※2)DXハイスクール採択校

高校段階におけるデジタル等成長分野を支える人材育成の抜本的強化を図るため、文部科学省が高等学校DX加速化事業(DXハイスクール)としてICTを活用した文理横断的・探究的な学びを強化する高等学校などへ必要な環境整備の経費を支援する取り組み。

2024年度が初年度であり、1,010校(公立746校、私立264校、高校981校、 中等教育学校16校、特別支援学校高等部13校)が採択された。

(※3)「paizaラーニング 学校フリーパス」

月額1,490円(税込)の「paizaラーニング」を小・中・高・大学・専門学校向けに無料で提供するサービスです。「paizaラーニング」は動画と問題で学べる、就職・転職直結型オンラインプログラミング学習サービスで、全260レッスン、2,100学習動画、4,500問の演習課題が利用できます。「学校フリーパス」ではそれらのコンテンツをすべて無料で利用できます。受講者は6段階で評価されるプログラミングスキル評価システム「paizaスキルチェック」を受け、その結果をもとに自身のスキルにあった学習をすることができます。2019年8月の提供開始以来、高校、大学、専門学校を中心に全国の学校で利用されており、2023年度は申し込み学校数が574校、クーポン発行数が12万人を突破しました。

URL:https://paiza.jp/works/lp/free_pass

(※4)「paizaスキルチェック」

paizaが特許を取得したプログラミングスキル評価システム(特許番号 第5649148号)。オンライン上で実際にコーディングテストを行い、受験者のプログラミングスキルを6段階(S~Eのpaizaランクを付与)で客観的に可視化する

(※5)国内のIT人材は2030年に最大79万人不足する

出展:経済産業省 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s02_00.pdf

(※6)一般社団法人情報サービス産業協会の「2023年版 情報サービス産業基本統計調査」によると、日本のIT企業の従業員に占めるITエンジニアの女性比率は22.6%

出典:2023年版 情報サービス産業 基本統計調査

https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2023report.pdf?20240410 図表2-49

(※7)「女子生徒等の理工系分野への進路選択における地域性についての調査研究」

https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/riko_sentaku_research_r03_gaiyo.pdf

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